パールモンドールの歴史
パールモンドールの創業者である下出正三は、1925(大正14)年に福井で生まれ、青年時代は船乗りをしておりました。
戦後、縁あって小樽の「館」に勤め、新設された洋菓子製造部門を担当するように。当時、北海道ではまだまだ洋菓子づくりの黎明期です。本の知識や和菓子職人の技術を応用して、どら焼きやカステラ、シュークリームなどを見よう見まねで作るところから、洋菓子職人の道が始まりました。

正三は、「もっとおいしいと思えるものを作りたい」一心で、自分なりのレシピを考案していきます。菓子作りの素人だったため、素朴に「もっとおいしい」を追求することができました。特に正三が開発した「飲み物がいらない」ほどなめらかなスポンジケーキは評判を呼び、館の洋菓子部門は急成長していきます。
館の工場長時代、正三は「東京洋菓子食べ比べ弾丸日帰り旅」に、従業員の指導、商品の品質管理や衛生管理、新商品の企画・開発、菓子コンクールへの出品など多忙を極めているうちに、自分なりの「経営のビジョン」を持つようになりました。

高校生に成長していた2人の息子たち(前社長と現社長)の後押しもあり、工場長を25年勤めて「館の味」を作り上げた正三は、一念発起して独立することを決意。
1971(昭和46)年5月、札幌は円山に「フランセ」をオープンさせます。
菓子店の経営者は経営・技術両面に明るくなくてはならないと確信し、経営についても猛烈に勉強しました。一方、忙しい毎日の中で、自分なりの洋菓子づくりに邁進できる喜びも感じておりました。
同名の同業者がいたことから、1972(昭和47)年に店名を変更。高貴な光沢を放つ「パール」と輝く黄金の山「モンドール」を併せ、品格と価値ある洋菓子作りを願って「パールモンドール」と名づけました。
1974(昭和49)年10月には、パールモンドールの支店「二十四軒店」をオープン。現社長が店長を務めます。


1976(昭和51)年10月には、南6条店を移転いたしました。拓殖銀行南円山支店が移転したことから、土地・建物を買収することができたのです。
お客さまにどんなふうにパールモンドールの洋菓子が作られるのか見ていただくため、店舗と工場の間の壁に大きなガラス張りの窓を設置しました。衛生観念もまだまだ現代とは異なる時代に、清潔さをアピールする大変画期的な店づくりでした。

販売スタッフだけでなく、工場からも職人たちが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言う慣習は、このころから生まれていきます。
正三は会社づくりも熱心に行いました。給与体系や就業規則を整え、研修や親睦会の機会を設け、更衣室や休憩室も用意しました。

1983(昭和58)年9月、それまで10年間テナント営業していた二十四軒店を、会社の財産とするため新築オープンします。
2023(令和5)年8月には建物の老朽化により南6条店を閉店し、本店を二十四軒店に移転。今も、現社長をはじめ正三や正三の部下のもとで学んだ職人たち、次世代の職人たち、販売スタッフたちが一丸となって、「もっとおいしいと思える」洋菓子づくりを日々追求しております。
企業概要
| 会社名 | 株式会社パールモンドール |
| 代表者 | 代表取締役 下出英世 |
| 創業 | 1971(昭和46)年5月10日 |
| 設立 | 1973(昭和48)年10月4日 |
| 資本金 | 4,800万円 |
| 本店 | 〒063-0801 北海道札幌市西区二十四軒1条4丁目6-7 |
| 従業員数 | 22名(2026年2月現在) |
| 事業内容 | 洋菓子の製造および販売 |
沿革
- 1971(昭和46)年5月10日、下出正三が札幌市中央区南6条に洋菓子店「フランセ」をオープン
- 1972(昭和47)年、店名を「パールモンドール」に変更
- 1973(昭和48)年10月4日、株式会社札幌モンドール設立、資本金200万円
- 1974(昭和49)年10月22日、パールモンドール二十四軒店オープン
- 1976(昭和51)年1月21日、資本金500万円増資
- 1976(昭和51)年10月22日、拓殖銀行南円山支店の土地・建物を買収し、南6条店を移転
- 1981(昭和56)年5月23日、資本金3,500万円増資
- 1983(昭和58)年9月22日、パールモンドール二十四軒店新築オープン
- 1991(平成3)年7月23日、資本金4,800万円増資
- 2000(平成12)年、下出正三が黄綬褒章を受賞
- 2001(平成13)年、会社名を「株式会社パールモンドール」に変更
- 2023(令和5)年8月31日、南6条店閉店により本店を二十四軒店に移転
- 2023(令和5)年12月16日、下出英世が代表取締役に就任
- 2024(令和6)年10月22日、二十四軒店開店50周年
- 2026(令和7)年5月10日、創業55周年





